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実家の売却前に片付けはするべき?自分で片付けする際の手順や不用品の処分方法についても解説

「実家を売却したいけど、片付けってどこまでやればいいの?」

 

「不用品が多すぎて、自分たちでできるか不安」

 

実家には長年使っていない家具や電化製品、家族の思い出が詰まった品々など、処分に悩むものが数多く残されています。

 

いざ売却を進めようとしても、どこから手をつければいいのか分からず、立ち止まってしまうケースも少なくありません。

 

とはいえ、売却前にしっかりと片付けをしておくことで、査定額が有利になったり、内覧時の印象が良くなったりと、さまざまなメリットがあります。

 

この記事では、売却前に片付けをするべき理由から、自分で片付けを進める手順、不用品の処分方法までをわかりやすく解説していきます。

 

この記事でわかること
  • 実家を売却前に片付けをした方が良い理由について
  • 売却前に実家を片付ける方法について
  • 実家を売却する前に自分で片付けを行う際の手順

 

監修者

監修者

松屋不動産販売株式会社

代表取締役 佐伯 慶智

住宅・不動産業界での豊富な経験を活かし、令和2年10月より 松屋不動産販売株式会社 にて活躍中。それ以前は、ナショナル住宅産業(現:パナソニックホームズ)で8年間、住友不動産販売で17年間(営業10年、管理職7年)従事。

実家を売却前に片付けをした方が良い理由

 

実家を売却する前に片付けをした方が良い理由は、大きく2つあります。

  • 実家の買取額に影響する可能性があるため
  • 内覧の際に物件本来の魅力が伝わるようにするため

 

実家の売却をスムーズに進めたいのであれば、事前の片付けは欠かせません。

 

片付けがされているかどうかで、物件の印象が大きく変わり、結果的に査定額や売却条件に影響を及ぼす可能性があります。

 

特に不動産仲介業者に依頼して売却する際は、購入希望者による「内覧」が発生するため、室内の状態は購入意欲に直結します。

 

荷物が多すぎたり、生活感が強く残っていたりすると、第一印象が悪くなり、売却チャンスを逃すことにもなりかねません。

 

ここからは、売却前の片付けがなぜ重要なのか詳しく解説していきます。

実家の買取額に影響する可能性があるため

 

売却前に実家の片づけをした方が良い理由は、実家の買取額に影響する可能性があるからです。

 

実家を不動産業者に「買取」で売却する場合、残された家具や家電、不用品の処分は基本的に業者側が行うことになります。

 

処分にかかる費用は、一般的に買取価格から差し引かれます。

 

つまり片付けをせずに売却すると、その分の処分コストが査定額に影響し、結果として手元に残る金額が少なくなる可能性があります。

 

できるだけ高く売りたい場合は、売却前にきちんと片付けをしておくことで、査定が有利になりやすいでしょう。

 

一方「仲介」による売却では、片付けの有無が直接的に査定額に影響することはほとんどありません。

 

なぜなら仲介では購入者への引き渡しまでに猶予があるため、その間に片付けができるからです。

 

しかし契約後に慌てて対応するのではなく、スケジュールに余裕をもって準備しておくことで、引き渡しに間に合わないリスクも防げます。

 

買取と仲介のいずれの方法においても、片付けを後回しにするより、早めに取りかかる方が結果的にメリットが大きくなります。

内覧の際に物件本来の魅力が伝わるようにするため

 

売却前に実家の片づけをした方が良い理由は、内覧の際に物件本来の魅力が伝わるようにするためです。

 

仲介で実家を売却する場合、購入希望者が内覧を行うことが多く、室内の状態が売却に大きく影響します。

 

物が多く散らかったままだと、部屋が実際よりも狭く見えたり、生活感が前面に出てしまうことで、購入者にマイナスの印象を与えてしまう可能性があります。

 

第一印象が悪いと、興味を持ってもらえず、売却が長引く要因にもなりかねません。

 

反対に、余計なものを片付けた状態であれば、部屋の広さや明るさといった物件本来の魅力が伝わりやすくなります。

 

シンプルで清潔感のある空間は、住むイメージを持ってもらいやすく、購入意欲を高める効果も期待できます。

 

片付けを事前に行うことで、内覧者の印象が良くなり、スムーズな売却や売却価格にも良い影響を与えるでしょう。

売却前に実家を片付ける方法

 

実家を売却する際の片付け方法は、大きく3つあります。

 

    • 自分や親族で片付ける
    • 不用品回収業者に依頼する
    • 遺品整理など業者に依頼する

 

費用を抑えたいなら自分たちでの片付けが有効ですが、手間や体力面での負担は大きくなります。

 

業者に依頼すれば短時間で済みますが、その分コストがかかります。

 

一方で、故人の遺品が多い場合は専門業者に任せることで、精神的な負担を軽減できることも。

 

ここでは、売却前に実家を片づける方法について詳しく解説していきます。どの手段が自分に合っているのか、判断する参考にしてください。

自分や親族で片付ける

 

実家の片付けを自分や家族、親族の手で行う方法は、コストを抑えられることが最大のメリットです。

 

粗大ごみの処分費用やごみ袋の購入費などはかかるものの、不用品回収業者や遺品整理業者に依頼するよりも、トータルでの出費は抑えられる可能性が高いです。

 

さらに大切な写真や思い出の品をひとつずつ丁寧に確認しながら整理できる点も、自分たちで片付ける大きなメリットでしょう。

 

形見分けのように、家族で思い出を共有しながら作業できるのも、貴重な時間となるかもしれません。

 

ただし、実際の作業には労力がかかります。

 

大型家具や家電の運び出し、可燃ごみ・不燃ごみ・資源ごみといった細かな分別、そして処分の手配まで、すべてを自分たちで対応する必要があります。

 

特に遠方に住んでいる場合や平日など仕事が忙しい場合は、まとまった時間を確保するのが難しく、作業が長期化する場合があります。

 

作業日程を家族と共有しながら、計画的に進めることが大切です。

不用品回収業者に依頼する

 

実家の片付けで不用品が大量にある場合や、自分たちだけでは対応が難しいと感じる場合には、不用品回収業者に依頼するのも有効な方法です。

 

大型の家具や家電など、自力で運び出すのが難しいものもスムーズに回収してくれるため、短期間で一気に整理を進められるのが大きなメリットです。

 

状態の良いものに限ってリサイクル買取に対応している業者もあり、処分費用の削減につながるケースもあります。

 

ただし業者ごとに料金体系やサービス内容が大きく異なるため、時間的に余裕があれば、複数社から見積もりを取るようにしましょう。

 

「格安」「即日対応」といった言葉に惹かれて依頼した結果、追加料金を請求されたというトラブルも多いです。

 

見積もり内容、作業範囲・オプション費用の有無などもあらかじめ確認しておくと、後のトラブルを防げます。

 

また会社のホームページなどで、産業廃棄物収集運搬業などの許可を持っているかを調べ、口コミや実績なども参考にしながら、信頼できる業者を選ぶことが成功のポイントです。

遺品整理など業者に依頼する

 

遺品が多く残っている場合や、思い出が詰まった品を自分で整理するのが精神的に負担だと感じる方には、遺品整理の専門業者に依頼する方法がおすすめです。

 

遺品整理業者は、単なる不用品回収とは異なり、故人や遺族の気持ちに配慮した対応をしてくれるのが特徴です。

 

供養が必要な品の取り扱いや、貴重品・思い出の品の仕分けにも丁寧に対応してくれるため、「大切なものをきちんと扱ってほしい」というニーズに応えられます。

 

遺品整理業者は一般的な不用品の回収や搬出にも対応しており、依頼者はほとんど手を動かす必要がありません。

 

サービスの質が高いことから、費用は一般的な不用品回収業者よりも高くなる傾向があるため、複数の業者に見積もりを依頼し、サービス内容や対応範囲をしっかり比較することが大切です。

 

信頼できる業者を選ぶことで、遺品整理のストレスを最小限に抑え、安心して実家の片付けを進めることができるでしょう。

実家を売却する前に自分で片付けを行う際の手順

 

実家の片付けを自分で行う場合は、以下の手順で進めましょう。

 

  • 片付けのスケジュールを決める
  • 「処分するもの」と「取っておくもの」を分ける
  • 片付けるものの処分方法を調べる
  • 処分を実施する

 

やみくもに作業を始めるのではなく、あらかじめ手順を決めて計画的に取り組むことが大切です。

 

物が多く残された実家では、事前の段取りがないと途中で疲れて挫折してしまったり、処分のタイミングを逃すなどのトラブルが起こる可能性もあります。

 

ここでは売却前に実家を片づける手順を解説します。

 

無理のないスケジュールで進めるためにも、流れを意識しながら取り組んでみてください。

1.片付けのスケジュールを決める

 

まずは「いつ・何を・どうやって片付けるのか」を決めましょう。

 

作業の見通しがないまま進めると、片付けたはずのごみが回収日に出せなかったり、仕分けが中途半端になってしまうこともあります。

 

例えば「平日は1日1時間、休日はまとめて大型家具の処分」といった具体的なスケジュールを立てておくことで、負担も分散できます。

 

自治体のごみ収集日や粗大ごみの予約状況もあわせて確認し、全体の流れを見える化しておくと安心でしょう。

2.処分するもの・取っておくものを分ける

 

片づけのスケジュールを決めたら、実家にあるものを「処分するもの」「保管するもの」「迷っているもの」の3つに分けて仕分けます。

 

実家には、思い出の詰まった品が多く残っていることが多く、処分には慎重さが求められます。

 

何も考えずに一気に捨ててしまうと、後になって後悔する可能性もあるため、自分の手でしっかり仕分けを行うことが大切です。

 

判断に迷うものは一時的に保留にし、後日あらためて見直すことで、感情的な判断を防ぐことができます。

 

家族や親族にも相談しながら進めると、トラブルも少なくなるでしょう。

3.片付けるものの処分方法を調べる

 

仕分けが終わったら、処分方法を調べましょう。

 

家庭ごみとして出せるものもあれば、粗大ごみやリサイクル対象として特別な手続きが必要なものもあります。

 

家電4品目(テレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコン)は家電リサイクル法により、指定方法で処分しなければなりません。

 

またパソコンや小型家電などは自治体の回収ボックスを利用できるケースもあります。

 

処分ルールを知らずに捨てると、違法になったり、引き取りを拒否されたりすることもあるため、必ず事前に自治体のホームページや業者に確認しておきましょう。

 

参考:廃棄物・リサイクル対策 | 環境再生・資源循環 | 環境省

4.処分を実施する

 

処分方法が決まったら、実際の処分作業に入ります。

 

無理に一気にやろうとせず、立てたスケジュールをもとに少しずつ進めていくのがコツです。

 

日数に余裕を持っておけば、突発的な予定変更にも対応しやすくなります。

 

また粗大ごみの回収予約や不用品回収業者の手配は早めに行っておくのが安心です。

 

計画通りに処分が進めば、売却準備もスムーズに進行します。

 

片付けは負担が大きい作業ですが、焦らずコツコツと対応することが成功のポイントです。

実家を売却する前の片付けで不用品が出た場合の対処方法

 

実家を片付けていると、大型家具や家電、雑貨などさまざまな不用品が出てきます。

 

不用品が出た場合の主な対処方法は以下の3つです。

 

  • 自治体指定の処理センターに持ち込む
  • リサイクルショップの出張買取を利用する
  • 不用品処分会社や遺品整理会社に依頼する

 

そのまま放置しておくと売却準備が進まないため、早めに適切な方法で処分することが大切です。

 

ここでは上記の3つの方法を詳しく解説します。

自治体指定の処理センターに持ち込む

 

費用を抑えて粗大ごみを処分したい場合に、自治体の処理センターに自分で持ち込む方法があります。

 

手間はかかるものの、回収を依頼するよりも格安で処分できるのが大きなメリットです。

 

行政が管理しているため安心感もあり、ルールに従って処理すればスムーズに片付きます。

 

特に車での移動が可能な方や、体力に余裕がある方にはおすすめの方法です。

 

持ち込み可能な品目や受付時間、処分費用などは自治体ごとに異なるため、事前にホームページや電話で確認してから向かいましょう。

リサイクルショップの出張買取を利用する

 

まだ使える状態の家具や家電がある場合は、リサイクルショップの出張買取サービスを活用しましょう。

 

自宅まで来てもらえるため、大型の品物を自分で運ぶ手間が省けて便利です。

 

不用品をお金に換えることができれば、片付け費用の一部にもなります。

 

出張買取は予約制になっていることが多いため、早めに問い合わせましょう。

 

また査定額はショップによって差が出るため、複数社から見積もりを取って比較検討するのがおすすめです。

不用品処分会社や遺品整理会社に依頼する

 

とにかく手間をかけずに一括で処分したい場合は、不用品処分会社や遺品整理会社への依頼が効率的です。

 

運び出しから分別、処分まですべてを代行してくれるため、自分で行う負担がほぼありません。

 

重い家具や大量の不用品も一気に片付きます。

 

大切な遺品が多く含まれている場合は、遺品整理の専門業者に相談すると、供養や丁寧な扱いにも対応してもらえることがあります。

 

料金はかかりますが、短時間で確実に整理したい方にとっては、非常に有効な手段といえるでしょう。

まとめ

 

実家を売却する前に片付けを行うことは、スムーズな売却や良い印象を与えるために欠かせません。

 

買取では不用品の処分費用が査定額に影響することがあり、仲介では内覧時の印象がそのまま売却結果に結びつくこともあります。

 

どちらの売却方法でも、片付けを早めに始めておくことが、スムーズな進行への第一歩になります。

 

自分で片付ける場合は、スケジュールを立てて計画的に進めることがポイントです。

 

仕分けや処分の方法も事前に確認しておくと、作業がぐっと楽になります。

 

不用品が出たときも、自治体の処理センターやリサイクルショップ、不用品回収業者などを活用すれば、手間や費用を抑えることができます。

 

この記事を参考にしっかり準備をしておくことで、実家の売却を安心して進めることができるでしょう。

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