「相続放棄を視野に入れているが、解体する場合の費用は誰が払うの」こんなお悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか。
実は、相続放棄すれば自分には一切関係なくなるというわけではないのです。
そこで今回は、相続放棄した家の取り壊し費用について紹介します。
相続放棄した家の取り壊しにかかる費用は誰が支払う?
単刀直入にいうと、相続放棄した家の解体費用は相続人が支払います。
しかし、自分が相続放棄した後に相続人がいるかいないかで状況は変わるので注意が必要です。
まず、自分が相続放棄した後に相続人がいない場合は、例え放棄していても自分が解体費用を負担することになります。
なぜなら、相続放棄した家であっても管理義務は放棄できないからです。
仮に、解体を自分で行わなくても、自治体から特定空き家に指定され、強制的に解体された場合は費用の負担を求められる場合があります。
次に、自分が相続放棄した後に相続人がいる場合は、自分が相続放棄したことを連絡した後であれば、次の相続人が負担します。
つまり、相続放棄した家の管理義務を無くすためには、次の相続人に「自分が相続放棄してあなたが相続人になった」と伝える必要があります。
相続放棄した家の取り壊し費用はどれくらい?
解体費用は、様々な要因によって大きく変化します。
建物の大きさや立地
解体費用は、建物の構造や広さ、建物の素材によっても異なります。
一坪当たりの費用相場は、素材によって目安が決まっていますが、広さだけでは金額は決まりません。
建物の造りや地価の高さなどの要因によって費用は異なります。
また、立地環境も影響してくるので事前に確認しておきましょう。
なぜ、立地が関係するのかその具体例もご紹介します。
例えば、住宅街や都会の住宅が密集していて重機が入ることが難しい場合、工事期間が延び、工事内容にも影響を与えます。
機械が使用できないと人力での工事が増え、時間と労力分の費用がさらにかさむのです。
解体による廃材
解体によって多くの廃材が発生しますが、これも金額に関係してきます。
ただ不要になったものを捨てるわけではなく、金属や木材、ガラスなどのように分別してから処理を行います。
そのため、量が多ければ多いほど手間もかかり、コストは上がってしまいます。
まとめ
今回は、相続放棄した家の取り壊し費用について紹介しました。
たとえ、相続放棄した場合でも、次の相続人に自分が相続放棄したことを伝えなければ管理義務は一生残ります。
また、特定空き家に指定され強制的に解体が行われてしまうと、自分で解体していなくても、支払わなければならないこともあるので要注意です。
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少しでも、不動産でお困りのことがございましたら、ぜひ一度ご相談ください。