不動産売却を検討中の皆さん、高額査定に惑わされていませんか?不動産市場で「売れない」理由の一つは、実際の価値に見合わない査定価格です。不動産売却のプロが、高額査定の裏に隠されたリスクを徹底分析し、市場価格と乖離した物件が売れ残る原因を詳しく解説します。あなたの大切な不動産を安全かつ確実に売却するための正しいステップを学び、売れないリスクを回避しましょう。成功する不動産売却のために、今すぐ本文をお読みください!
目次
はじめに:一括査定サイトの利便性と現状
不動産売却を考える際に、一括査定サイトは非常に便利なツールです。不動産売却のプロの視点から見ると、これらのサイトは一度に複数の不動産仲介業者から高額査定を受けることができるため、比較がしやすく、最も有利な条件で売却するための材料を集めるのに役立ちます。また、時間と労力の節約ができるという利点もあります。しかし、その反面、実際の不動産市場での売却価格と乖離した高額査定が提示されるケースも多くあります。高額査定に浮かれず、適正価格を理解し、不動産売却で失敗しないための正しい知識を持つことが重要です。
不動産一括査定サイトとは?
不動産一括査定サイトとは、インターネット上で複数の不動産会社に対して一括で査定依頼を行い、各社からの査定価格を比較できるサービスです。このシステムを利用することで、簡単に査定結果を入手できるため、忙しい現代人にとって非常に有用です。また、査定価格を比較することで、適正価格での売却を目指す際に有益な情報が得られます。しかし、注意が必要なのは、査定価格が高額である場合、それが必ずしも市場価格に基づいたものであるとは限らないという点です。特に、専任媒介(または専属専任媒介)契約を取得したいがために高額査定を提示する業者も多く存在するため、慎重な判断が求められます。
不動産一括査定サイトの利用者が増加している理由
不動産一括査定サイトの利用者が増加している背景には、インターネットの普及と、利便性の高さがあります。不動産売却を検討している多くの人々が、手軽に査定を依頼できることで、自分の不動産の市場価値を簡単に把握できるようになりました。さらに、複数の業者からの査定結果を比較することで、より良い条件での売却交渉が可能となり、時間と手間を大幅に削減できる点が人気の理由です。しかし、邪な業者の高額査定に惑わされず、実際の不動産市場の動向や適正価格を理解することが重要です。不動産売却において最適な選択をするために、しっかりと市場価格に基づいた判断を行いましょう。
※不動産一括査定サイトの過激な表現は少なくなりましたが、未だにSNSなどの広告にはビックリするような価格差を打ち出しています。
吊り上げられた査定価格の問題点
不動産売却を考える際、査定価格が高いほど売主にとって有利に見えるかもしれません。しかし、高額査定には多くのリスクが潜んでいます。査定価格が高すぎると、不動産市場での売却が難航する可能性が高くなり、売却活動が長期化することがよくあります。この記事では、なぜ査定価格が吊り上がるのか、そしてその高額査定がどのような誤解とリスクをもたらすのかを具体的に解説します。
なぜ査定価格が吊り上がるのか?
査定価格が吊り上がる背景には、不動産業者の戦略が大きく関わっています。不動産一括査定サイトでは、多くの業者が競って高い査定価格を提示します。これは、他の業者よりも高額査定を提示することで、売主との専任媒介契約を取得しようとするためです。専任媒介契約とは、売主が一つの不動産業者にだけ売却を任せる契約であり、業者にとっては確実に手数料収入を得る手段となります。しかし、これらの高額査定は、実際の市場価格とはかけ離れていることが多く、結果として売れ残りや価格調整を余儀なくされることが多々あります。市場価格に基づいた適正価格での査定が重要であり、売主は高額査定に惑わされないように注意する必要があります。
高い査定価格がもたらす誤解とそのリスク
高い査定価格は、一見すると売主にとって魅力的に感じられるかもしれませんが、それが誤解を生むこともあります。例えば、市場価格よりも高い価格で物件を売り出すと、購入希望者からの関心が集まらず、売れ残るリスクが高まります。売れ残った物件は、最終的に価格を下げざる(相場・適正価格に近付ける)を得なくなり、当初の期待に反して市場価格以下で売却されることもあります。また、売却が長引くことで、固定資産税や管理費といったコストもかさみ、トータルで大きな損失を招く可能性もあります。こうしたリスクを避けるためには、初めから市場価格に基づいた適正な査定価格を設定することが不可欠です。不動産売却で成功するためには、高額査定の裏に隠されたリスクを理解し、適正価格での売却を目指すことが重要です。
高値売出しが悪いわけではありません。ただ『高額査定で期待しすぎてしまう』と適切なタイミングで価格を見直しする事を怠りがちになります。そして、気付いた頃には、相場や市場価格を下回る金額にしないとなかなか売れない状態になってしまい、当初の希望金額を下回る可能性も出てきます。
市場価格との乖離がもたらす影響
不動産売却において、査定価格が市場価格と乖離していると、売却活動に多くの問題を引き起こす可能性があります。高額な査定価格に基づいて物件を売り出すことは、初めは魅力的に感じられるかもしれませんが、それが実際の売却成功に繋がるとは限りません。市場価格を理解し、適正な価格設定をすることが、スムーズな売却への鍵となります。ここでは、なぜ市場価格との乖離が問題になるのか、その具体的な影響について見ていきましょう。
吊り上げられた価格で売り出すことのデメリット
吊り上げられた価格で物件を売り出すことは、実際には多くのデメリットをもたらします。まず、購入希望者は市場価格に敏感であり、過度に高い価格設定は「割高」と感じられ、物件への関心を失う原因となります。これにより、売却活動が停滞し、売却期間が長引くリスクが高まります。さらに、売主は売却が進まない状況を改善するために、価格を見直さなければならないことが多く、結果として初期の高額査定から大幅に価格を下げざるを得なくなるケースが一般的です。このような状況は、売主にとって時間的・金銭的なコストが増加し、不動産売却全体の計画に悪影響を及ぼします。
売れ残りとその後の価格下落のリスク
市場価格よりも高い価格で売り出された物件が売れ残ると、その後の価格下落は避けられないリスクとなります。売れ残りが続くことで、その物件は「売れにくい物件」として市場での評判が下がり、結果としてさらに価格を下げなければならなくなる可能性が高まります。例えば、物件が数ヶ月以上市場に出たままになると、購入者は「何か問題があるのではないか」と感じ、さらに価格を低く設定するよう交渉してくるでしょう。これにより、売主は当初の希望価格を大きく下回る金額で物件を手放すことを余儀なくされることがあります。このリスクを避けるためには、最初から市場価格に基づいた適正な価格での売却を目指すことが、長期的に見て最も合理的な戦略です。
我々不動産仲介業者が常に販売活動をしていますが、電話やメールで物件のお問い合わせを頂いた時、第一声は『この物件は、いつから売りに出ていますか?』と尋ねられます。
- 『昨日からです』と答えると
電話での声のトーンが上がり、とても喜ばれます。
- 『1カ月位前です』と答えると
電話での声のトーンが若干下がりますが、まだ大丈夫です。
- 『半年位前です』と答えると
電話での声のトーンが明らかに下がり、売れない原因を聞かれます。
- 『1年以上前です』と答えると
電話での声のトーンが驚きに変わり、あっさりと断らます。
売却期間が長引くと、問い合わせ自体も減る傾向にあります。上記の例は問い合わせがあった時の事例ですが、高値売出しで、相場や市場価格よりも2割・3割も乖離した価格である場合は、そもそも問い合わせがありません。
高値売出しも良いですが、早期売却を考えて、売出し以後の行動とスケジュールを考えましょう。
適正価格での売却を選ぶべき理由
不動産売却において、適正価格で売却することが成功の鍵です。不動産市場では、適正価格を設定することで、売却活動がスムーズに進み、売れ残りのリスクを最小限に抑えることができます。ここでは、適正価格の査定の重要性と、松屋不動産販売が提供する具体的なサービス、公的機関のデータを利用した市場価格の重要性について詳しく解説します。
適正価格の査定とは?
適正価格の査定とは、現時点での市場動向、地域の不動産需要、類似物件の売買価格などを総合的に分析して決定される価格です。これは、不動産売却の成功を左右する重要な要素です。高すぎる査定価格は、売却活動を停滞させる一方で、低すぎる価格は売主に損失をもたらします。そのため、適正価格での査定が極めて重要です。査定価格が適正であるかどうかを判断するためには、専門家である不動産仲介業者による正確な査定と市場価格の理解が不可欠です。
松屋不動産販売が提供するサービスの紹介
松屋不動産販売は、売主が適正価格で物件を売却できるよう、専門的な査定サービスを提供しています。経験豊富なスタッフが市場価格を基にした詳細な査定を行い、売主にとって最も有利な売却価格を提示します。また、最新の市場データを活用し、売却活動が円滑に進むような戦略を提案します。これにより、売主は安心して不動産売却に臨むことができ、最良の結果を得ることができます。松屋不動産販売のサービスは、売主のニーズに応え、信頼を築くことを目的としています。
公的機関のデータによる市場価格の重要性
不動産市場の動向を把握する上で、公的機関のデータは非常に重要です。国土交通省や総務省が提供する不動産取引価格情報や住宅・土地統計調査のデータは、地域ごとの市場価格や価格のトレンドを理解するための信頼性の高い情報源です。これらのデータを基にした市場価格の評価は、適正価格での売却を目指すための重要な手がかりとなります。売主は公的機関のデータを参考にすることで、物件の価値を正しく認識し、適正な価格での売却を実現することができます。
不動産情報ライブラリの利用方法や活用方法は、過去のコラムをご参照ください。
【結論】高額査定に惑わされない為にも、自ら地域の相場観や市場価格をあらかじめ知識として得ておく事をおすすめします。そうすれば、業者が出す査定金額に一喜一憂することなく、冷静に査定金額を分析できると思います。
予備知識無しで不動産一括査定サイトを利用すると、邪な不動産仲介業者にカモられるかもしれません。
まとめ:適正価格での売却が最良の選択
不動産売却を成功させるためには、適正価格での売却が不可欠です。不動産市場では、適正価格を設定することで、売却活動がスムーズに進み、売れ残りや価格下落のリスクを避けることができます。また、適正価格での売却は、売主にとって最も有利な結果をもたらします。ここでは、適正価格で売却することの利点について詳しく見ていきましょう。
適正価格で売却することの利点
適正価格で不動産を売却することには、多くの利点があります。まず、市場価格に見合った適正な価格設定を行うことで、購入希望者からの関心を集めやすくなり、売却活動が迅速に進む可能性が高まります。例えば、同じ地域で類似の物件が市場価格で売却される中、自身の物件を高額で設定してしまうと、購入者に敬遠され、売れ残りのリスクが高まります。その結果、長期間売却できない場合、物件の価値が下がり、最終的には当初設定した価格よりも低い価格で売却せざるを得ない状況に陥ることもあります。適正価格での売却は、このようなリスクを回避し、売却期間を短縮することで、維持費や管理費などの追加コストを削減できます。また、購入者も適正な価格であることに納得しやすく、交渉がスムーズに進むため、売主にとっても精神的な負担が軽減されます。最終的に、適正価格での売却は、売主と購入者の双方にとって有益であり、最も合理的な選択と言えるでしょう。
松屋不動産販売株式会社 代表取締役:佐伯 慶智から当社サービスの紹介
不動産売却をお考えの皆様、松屋不動産販売では「かんたん自動査定」と「売却査定相談」の2つのサービスをご提供しています。
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最後に、当社購入者様向けホームページ「IEDEPA」も是非ご確認ください。買換え・住替え先の物件検索、資金・税金の理解を深めるなど情報は満載です。また、当社に売却の依頼をした場合、どのように掲載してもらえるのかを確認するためにも是非一度ご覧頂きたく思います。